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2021/11/09 コラム 毛玉と毛羽立ちの違いとは?

毛玉とは?


生地の表面が擦れ毛羽立ったものが絡み合い、球状に丸まったものを毛玉(ピル:英語でpill)と言います。

そして、この毛玉が生じた状態を(ピリング:英語でpilling)と言います。

 

摩擦が起きやすい部分にできやすいため、脇・袖・裾・襟にできることが多いです。

 

毛玉は特に短い繊維に起こりやすく、毛羽立った先が絡み合ったものなので、カミソリや毛玉取り器で刈り取ってしまっても問題ありません(やりすぎると生地が薄くなります)

毛が絡み合った状態ですので、放置すれば放置するほど取り除きにくい大きな毛玉になってしまうのです。

 

 

 

毛羽立ちとは?


短い繊維が擦れによって、毛が多く立ち上がってきた状態のことを指します。

お洋服が毛羽立つことで、暖かく柔らかい印象で使い込んだ印象にもなるので、最初からあえて起毛している商品もありますね。

 

摩擦によってできた毛羽立ちを放置しておくと、立ち上がった毛羽同士が絡み合い、毛玉へと成長していきます。

つまり、毛羽立ち→毛羽が絡み合う→毛玉へと成長していくのです。

 

毛羽立ちは毛玉の一歩手前と考えて良いです。

毛玉を防ぐためにも、毛羽立ってきた段階で対策をとりたいところですね。

 

 

 

毛玉ができやすい生地とは

セーターやカーディガンなどが毛玉ができやすいイメージがありますが、毛玉のできやすい素材ってあるのでしょうか?

 

毛玉は生地が擦れることで起こる現象ですので、活動的な人ほどできやすいものとなります。

ただし、毛玉のできにくい生地もありますので、素材にも気を使って選びましょう。

 

毛玉は羊毛などの強度の弱い生地にできるイメージですが、実は丈夫な生地でも発生します。

そして、丈夫な生地の毛玉の方が厄介なのです

 

強度の弱い生地は、毛玉が出来ても自然に抜け落ちていくため、毛玉ができたことにも気づかない場合があります。

ところが!強度の強い生地は毛玉が出来ても抜け落ちずに表面に残るため、逆にこちらの方が毛玉が目立ってしまいます。

 

意外ですが、ポリエステルやアクリルといった合成繊維の方が、強い繊維がゆえに毛玉が残って目立ってしまうのです

よって「毛玉は何にでもできる。けど、目立つのは合成繊維」といったところでしょうか。

 

毛玉ができやすいものはこんな素材です。

・繊維が細くて強いもの(合成繊維)

・強度の低い繊維(正確には毛玉ができるけど抜け落ちている)

・糸の撚りが少ないもの(タオルや肌着などの風合いが柔らかいもの)

・元々起毛している素材

 

 

 

購入する前に分かるの?

どの商品が毛玉になりやすく、どの商品が毛玉になりにくいのかは、見た目では判別するのが難しいです。

では、どのように判断すれば良いのでしょうか?

 

まずは混率を見て、合成繊維の比率が低いものを選ぶことです。

合成繊維とは、石油などを原料として科学的に合成した繊維のことで、代表的なものにナイロン・ポリエステル・アクリルがあります。

これらは毛玉になりやすいので、お手入れが苦手な方は避けた方が無難です。

 

合成繊維は耐久性が高いものが多く、毛玉ができやすい(毛玉が残る)ことが分かっています。

もちろん、繊維業界もそれを放っておくはずがありません

 

毛玉をできにくくする「抗ピル加工」が施されている商品もあるんです

ただ、抗ピル加工してあるからと言って毛玉ができないわけではありません。

毛玉ができにくくなる加工なのです。

 

毛玉ができにくいものが欲しい場合は、綿・絹・ウールなどの天然繊維や抗ピル加工されたものを選ぶと良いですね

 

 

 

毛玉を作らないためには

毛玉があると、そこに別の繊維やほこりが絡まってしまい、更に汚れた印象になってしまいます

毛玉を作らないために、毛玉ができる前にやっておくべき対策があります。

 

1.毛玉のできにくい商品を選ぶこと

「抗ピル加工」されているものがお勧めです。

最初から、できるだけ毛羽立ちの少ない商品を選ぶことも選択肢のひとつです。

 

2.毛羽を抑えること

バッグやリュックで擦らないように注意する。

お洗濯時は、裏返してネットに入れてから洗濯機に入れる。

 

3.着用後にブラッシングをすること

ブラッシングをすることによって毛羽が整えられて、毛玉ができにくくなります。

この際に一定方向にブラッシングすることが重要です。

バラバラな方向にブラッシングすると、逆に毛玉を作ってしまいますのでご注意ください。

 

4.毎日着用しないこと

服にも休養日を与えてあげることで毛羽が落ち着きます。

連続で着用せず、間をあけることで長く着用することができます。

 

5.柔軟剤を使用しすぎないこと

静電気を抑えて毛玉になりにくい柔軟剤もありますが、その名の通り生地を柔らかくする液剤ですので、必要以上に柔らかくなった生地は当然毛羽ができやすくなります。

毛羽ができると、それらが絡み合い毛玉になってしまうのです。

 

6.異素材の重ね着をしないこと

例えば、ウールはプラスに帯電しやすく、ポリエステルはマイナスに帯電しやすい性質があります。

そのため、この2種類を重ね着をするとプラスとマイナスが擦れ合い、より静電気が発生しやすい環境となってしまうのです。

このように相性の良くない組み合わせがあるので、異なる素材同士の重ね着は避けた方が無難です。

 

 

 

もしも、毛玉になってしまったら

それでも毛玉になってしまった場合は「毛玉取り器」という便利なものがありますので、家庭にひとつ置いておいても損はありません。

あとはカミソリ。毛玉をピンポイントで取り除くことができます。

ケガをしないようにご注意ください

 

身近にあるもので、簡単でおススメなのが食器洗い用スポンジ。

意外ですが、硬い焦げ落とし用の面で優しく、そーーーっと表面をなでるだけで毛玉が取れちゃうんです。

 

化学繊維同士を絡めることで毛玉が取れる仕組みなんですって

お試しください。

 

 

 

毛玉になりにくいカーディガン

弊社で取り扱いのあるカーディガンの中で、抗ピル加工がされている毛玉になりにくいカーディガンはこちらです。

 

 

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→裏起毛やフリースの毛が付く・毛が抜ける時の対処法

 

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