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株式会社セフト研究所/株式会社空調服の「空調服」・株式会社サンエスの「空調風神服」・株式会社「バートル」のエアークラフト・株式会社ワークマンの「ウインドコア」など、各社からファン付きウェアが発売されていますが、「思ったより涼しくない」と感じたことはありませんか?
本日は、その謎を解き明かしていきます。
ファン付きウェアのしくみ
その前に、ファン付きウェアの仕組みですが「服に付いた小型ファンで、服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて涼しく快適に過ごす」ための商品です。
この「汗を気化させて」が重要なのです。
服と体の間に風を送り、汗が蒸発する時の気化熱で身体を冷やします。
ということは、そもそも汗をかきにくい人や汗をかかない環境ですと、効果が感じられにくいのです。
汗をかいていない状態で扇風機を回しても、ぬるい風が来るだけで涼しく感じられないのと同じ現象ですね
かといって、全く効果が無いわけではありませんのでご安心ください
汗をかきやすい人の方が、より涼しさを感じやすいというだけです。
だって人間、多い少ないはありますが必ず汗をかきますからね。
ただ、逆に汗をかきすぎる場所も効果が薄まります。
汗が蒸発するときの気化熱で身体を冷ますため、汗をかきすぎても効果がないのです。
ファン付きウェアは、服と体の間に空気の層を作ることによって、熱を遮断する効果もあります。
空気は熱を伝えにくい性質を持ちます。
そのため、空気を纏うファン付きウェアは熱を伝えにくい服でもあるのです♪
よく「黒い服は暑い」と言われますが、それは太陽の光を吸収しやすいからです。
しかし、ファン付きウェアは肌に密着しない上、熱を通しにくい空気の層を纏う形になるため、黒い服でもその影響を受けにくいのです
意外と濃い色のファン付きウェアがあるのは、色で影響を受けにくいからなんですね。
ファン付きウェアが涼しくないと感じる原因
ということで、本題のファン付きウェアが涼しくないと感じてしまう原因は、この3つが多いです↓
原因:汗をかきにくい
対策:ななめファンを使用する
理由:空調風神服のななめファンは、本体を回転させることで風向きを変えられます。
太い血管が通っている場所を冷やすと、より効果的です。上半身だと「首元」「脇の下」ですね。
ここに風が当たるようにファンを回転させると効果的に冷やすことができますよ。
原因:服と体に隙間が無い
対策:コンプレッションウェアを着用する
理由:コンプレッションウェアは体をキュッと引き締める効果がありますので、服と体の間に隙間ができやすくなります。
そのため、風の通り道が確保され、より涼しく感じられるのです。
コンプレッションが苦手という方は、ワンサイズ上を着用しても同様の効果が得られますよ♪
原因:外気温が高すぎる
対策:アイスベストやペルチェを併用する
理由:そもそも外気温が高すぎると、体温より高い熱風を取り込むことになりますので効果がありません
そんな時は、保冷剤を使って温度を強制的に下げるのが良いでしょう。
熱風を浴び続けると熱中症の可能性もありますので、あまりにも暑すぎる日は強制的に温度を下げることも必要です。
近年話題の小型冷蔵庫と同じ仕組みの「ペルチェ」を使用するのも効果的です(※2025/6追記)
正しい着用方法

※正しい着用方法
見た目がぶしょったいですが、上記が正しい着用方法をした場合のシルエットとなります(写真 ※正しい着用方法)
あ、「ぶしょったい」は遠州弁でしたね。
浜松市などの静岡県西部地方(遠州地方)では「だらしない」ことを「ぶしょったい」と言います。
この格好で仕事に行こうとすると、おばあちゃんに「そんな恰好じゃ、ぶしょったいにー」と言われます
が、しかし!おばあちゃんお許しください!
EFウェアはこの膨らんだ状態が正しい着用方法なのです
体と服の間に隙間を作って空気の通り道を確保する。
正しい着用方法で、より涼しく夏を過ごしましょう。