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ワークウェア選びのポイント
経営者の皆様、従業員の制服を選ぶ時に何を基準に選んでいますか?
近年、ワークウェア選びのポイントとして注目されているのが「ストレッチ性」です。
以前(~2000年代くらい)は、ツータックパンツやゆったりした上着が主流でした。
理由はシンプルで「作業時に動きやすい。ポケットに物を入れてもシルエットが崩れにくい。」から。
また、ヒップホップカルチャーやストリートファッションの影響で、ダボダボしたスタイルが流行していたという背景もありました。
しかし、2010年代以降はスポーツウェアの影響や「現場でもカッコよく」という流れから、ノータックやワンタックのスリムシルエットが主流に。
スリムシルエットになったからストレッチ性の需要が高まったのか、ストレッチ性が高い生地ができたからスリムシルエットが普及したのか、どちらが先かはさておき、今は『ノータックの細身+ストレッチ』が標準となっているのです。
そんな高ストレッチ性の作業着や、EFウェア・疲労軽減などの機能性が高い商品を、今後弊社では『VARY GEAR』として紹介してまいります。
ストレッチ作業着のメリット
1. 動きやすさが段違い
しゃがむ、伸ばす、持ち上げるといった動作が多い現場では、ストレッチの効いた生地があると負担が軽減されます。
特に腰や肩まわりの動きがラクになり、長時間の作業でも疲れにくくなります。
2. 見た目がスマート
ストレッチ素材は体の動きにフィットするため、シルエットがすっきり見えます。
野暮ったさがなく、仕事後にそのまま出かけても違和感がないと人気です。
3. 作業効率アップ
突っ張りや窮屈さのストレスを感じないことで、自然と動作がスムーズになり作業効率も上がります。
「ストレスがない」ということは、安全面の向上にもつながります。
注意したいポイント
ただし、ストレッチ性が高いほど耐久性が下がるケースもあります。
毎日ハードに使う現場では、伸縮性と生地の強さを両立したモデルを選ぶのがおすすめです。
1. どれくらい伸びるか
商品によっては「横方向のみストレッチ」や「全方向ストレッチ」など違いがあります。
中腰や高所作業が多い方は、全方向に伸びるタイプが快適です。
2. 耐久性とのバランス
ストレッチが効きすぎると摩耗しやすいことも。
ポリウレタンなどの「伸びる繊維」を混ぜてある商品は、ゴムのように高い伸縮性を持つ一方、熱や紫外線に弱いという特徴があります。
よく擦れる部分(膝・太もも・お尻など)はポリウレタンが切れてゴムが伸び切った状態に近い、いわゆる「ズボンの膝が出る」状態になりやすいという弱点があります。
3.カーゴパンツやステッチには要注意
カーゴポケットが付いていることで必ずしも伸縮性が低くなるわけではありませんが、基本的に縫い目に使われている糸は伸びないため、「縫い目の部分」は伸縮しません。
よって、縫い目が多いカーゴパンツは、同じポリウレタンが含まれた生地でも伸縮性が低く感じられる可能性は残ります。
なお、ポリウレタンは生地に数%混ぜるだけで高いストレッチ性が発揮されますので、混率をチェックしてみるのも面白いですよ♪
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また、一般的なワークウェアはベルトループ周辺も強固に縫製されているため、ウエスト部分の伸縮性を求めるのならウエスト総ゴムのイージーパンツがお勧めです。
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逆に毎日ハードに着るのならば、ナイロンやポリエステルを混紡した耐久性重視の生地を選びましょう。
代表的なのが、アメリカのインビスタ社が製造・販売する、ナイロンをベースとした高強度素材の「コーデュラ」です。
軍事用品・テント・寝袋などにも使われるほどの高機能素材のワークウェアもございますので、お気軽にお問い合わせください。
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クラシックな位置づけになりつつあるツータックパンツですが、それでも「ゆとりがある方が落ち着いて見える」「ベルトを締めてもお腹が楽」という面から、年配の職人さんや管理職層からは根強い人気があります。
もちろん、ツータックパンツのご用意もございますので、お気軽にお問い合わせください。