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2025/06/23 コラム ペルチェとは?身近な「冷やす」を支える小さなテクノロジー

「ペルチェ」って聞いたことはあるけど、なんだか難しそう・・・。

そんな方のために、今回はこの“ひんやり”の立役者、ペルチェ素子についてわかりやすく解説します。

また、粉塵の多い現場や、高温すぎて空調服が役に立たない環境の方に注目していただきたいアイテムです。

 

 

ペルチェ素子とは?

ペルチェ素子とは、「電気を流すと片側が冷たくなり、もう片側が熱くなる」という性質をもつ電子部品のことです。

この現象は「ペルチェ効果」と呼ばれ、電流を流すだけで冷却が可能なため、冷蔵庫やポータブル冷却器、小型クーラーなどさまざまな製品に活用されています。

 

ペルティエ素子と表記することもあり、フランスの物理学者ジャン=シャルル・ペルチェ(J.C.Peltier)が発見したことから、この名前が付きました。

最近、冷却服に採用されて話題のワードですが、その歴史は意外に古く1834年に発見されているのです。

 

 

どうやって冷やしているの?

仕組みは意外とシンプル。異なる2種類の金属や半導体をつなぎ、そこに電流を流すと、接合部分で熱の移動が起こり、一方が冷たくなり(吸熱)、反対側が熱くなります(放熱)。

冷たい面は物を冷やすのに使われ、熱い面はファンなどで熱を逃がす必要があります。

そのため、ペルチェ付きEFウェアには必ず外側に空間があり、直接肌に触れない仕組みになっています。

 

 

どんなところで使われている?

・ノートパソコンのCPU冷却
・小型冷蔵庫
・ワインセラー
・医療機器
・モバイル冷却グッズ

そして最近では、作業着やウェアラブル冷却装置にも搭載されるようになってきました。

猛暑の屋外作業やイベントスタッフなど、背中や首元に冷却プレートが内蔵されているため「体に直接装着できる冷却装置」として注目されています。

 

 

ペルチェのメリット・デメリット

メリット
・コンパクトで静音
・フロンなどの冷媒を使用しないため環境にやさしい
・可動部分が少なく、耐久性が高い

デメリット
・大型の冷却には不向き
・発熱側をしっかり冷却しないと性能が下がる

このような特性から、小型で首の後ろや脇などをピンポイントで冷却する冷却服・作業服にピッタリの装置なのです。

 

 

作業現場でも広がるペルチェの活用

近年、空調服に次ぐ“次世代冷却ウェア”として、ペルチェ式の冷却ベストが注目されています。

お手持ちのモバイルバッテリーで動作し、電源を入れるだけで背中や腰などの局所を素早く冷やすことができます。

 

「熱風を取り込んでしまうファンの風が苦手」「粉塵が舞う環境で使いたい」など、ファン式空調服の弱点をカバーできる点もポイントです。

また、ペルチェとファン式空調服ダブルで冷やせる、欲張りスタイルも登場。

 

 

こんな現場にもおすすめ!


【食品工場】異物混入防止のため空調服が使えない現場に
【溶接・鉄鋼】防塵マスク+作業服でも冷却可能

【建設現場】空調服とのハイブリッド運用で、屋内外でも冷却可
【農業】チタン加工でUVカット&冷却効果

 


【倉庫業】お手元のモバイルバッテリーでも使用可
【ガーデニング】低価格なのでご家庭用にもおススメ

 

ペルチェ素子は、見た目は小さくても、暑さ対策や身の回りの“快適”を支える頼れる存在です。今後ますます、私たちの生活や働く現場の中で活躍の場を広げていきそうですね。

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