空調服とは、服に付いた小型ファンで、服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて、涼しく快適に過ごせる衣類のこと。
人は体温が上がると汗をかき、蒸発する際の気化熱で体温を下げます。
この「生理クーラー」と呼ばれるメカニズムを利用しているのが空調服である。
服の横に付けられたファンから、毎秒約20リットルの外気が取り込まれ、身体と服の間に流れ込み、汗が蒸発するときの気化熱で身体を冷やす。
エアコンだと室内全てを冷やす必要があるが、乾電池やバッテリーで動くこの空調服に替えるだけで、電気代が格段に削減できる。
夏場でもエアコンが不要になるため、空調設備が使用できない環境でも、涼しく快適に作業できるのである。
※ただし、空調のきいている部屋で着用すると、体が冷えすぎて風邪をひくこと間違いなしなので、注意が必要。
また、自転車など風を受ける環境では、あまり効果を感じられない。
2010年代中頃、主にデバイスを開発していた株式会社空調服が引き続き「空調服」を名乗り、株式会社サンエスが「空調風神服」を名乗るようになる。
それまではこの2社がほぼ市場を独占していたが、エアークラフト・エアセンサーなどの独自開発グループが参入したことにより、価格競争やバラエティに富んだ商品が開発されるようになった。