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2026/04/27 コラム浜松 静岡県はなぜ「男女賃金格差ワースト」なのか

フルタイムでも埋まらない男女の賃金格差

2026年3月に公開された「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」によると、静岡県はある衝撃的な結果となりました。

それが「フルタイムで働く男女の賃金格差が全国最下位」という事実です。

 

この順位は、共同通信社が事務局となり、報道やシンポジウムを通じて地域社会のジェンダー格差解消を推進している「地域からジェンダー平等研究会」から発表されているものです。
(参照:共同通信社 | 都道府県版ジェンダー・ギャップ指数|あなたの地域の男女平等度は?

 

フルタイム勤務にもかかわらず、男女の賃金差が全国で最も大きい。
これは単なる印象論ではなく、データで明確に示された現実です。

 

 

日本全体でも残る「8万円以上の差」

厚生労働省が3月に発表した2025年の賃金構造基本統計調査によると、国内のフルタイム労働者の平均月給は以下の通りです。

  • 男性:373,400円(前年比2.8%増)
  • 女性:285,900円(前年比3.9%増)

その差は87,500円。男女比で見ると、女性は男性の約76%の月給にとどまります。
(参照:厚生労働省 | 賃金構造基本統計調査

 

しかもこの数字は「過去最小の格差」。
つまり、改善してなおこの差があるということです。

 

 

それでも静岡は「さらに厳しい」

全国でも差が残る中で、静岡県はさらに厳しい状況です。

前述のデータでは、フルタイム賃金格差が前年の35位から下落し、静岡県は全国最下位(約73%)とのこと。

これは全国平均(約76%)よりもさらに低い水準です。

 

静岡県のジェンダー・ギャップ指数を分野別に見ても、

  • 政治22位(前年17位)
  • 経済44位(前年42位)
  • 行政37位(前年38位)
  • 教育30位(前年37位)

と、軒並み下位に沈んでいるという結果で、中でも44位と低迷する経済分野が最重要課題と言えそうです。

 

 

なぜ浜松では格差が大きいのか?

静岡県、特に浜松市の特徴を考えると、理由はかなり見えてきます。

 

製造業中心の産業構造

浜松は自動車・楽器・輸送機器など、製造業が基幹産業の街です。

  • 高賃金の現場職・技術職 → 男性が多い
  • 事務・補助業務 → 女性が多い

この職種分離が賃金差を生みやすい構造になっています。

また、この構造が女性管理職の伸び悩みにもつながっているものと思われます。

 

「長く働くほど有利」な賃金体系

日本企業に多い年功的な賃金体系では、

  • 勤続年数が長いほど給与が上がる
  • 途中離職・時短があると不利

出産・育児でキャリアが分断されやすい女性は、この構造の中で賃金が伸びにくい傾向があります。

 

「男性が稼ぐ」という価値観の残存

静岡県の計画資料でも、固定的な性別役割分担意識が課題と明記されています。
(参照:静岡県公式|第4次静岡県男女共同参画基本計画

  • 男性=仕事
  • 女性=家庭

こうした意識は減少傾向にある一方、中高年層や地域社会にはまだまだ根強く残っており、職業選択や昇進機会に影響し、結果として賃金格差につながっています。

 

 

浜松のリアル

これらのデータから見えてくるのが「働いている女性は多いが、稼げる構造ではない」ということ。

 

浜松は共働き率も高く、女性が働いていないわけではありません。

それでも、

  • 高賃金職に入りにくい
  • 昇進しにくい
  • キャリアが分断されやすい

という構造により、働いているのに賃金が伸びにくい地域になっています。

 

この問題は単なる女性だけの問題ではありません。

こちらの記事でも記載したとおり、残念ながら静岡県は県外への転出超過もワースト1なのです。
→人口流出の浜松で「人が入りたくなる会社」とは

 

 

変わり始めている兆しもある

一方で、ポジティブな動きもあります。

  • 女性の正社員・管理職は増加傾向
  • 男女賃金格差は全国的には縮小傾向

実際に、厚労省の調査では、男女間賃金格差は比較可能な1976年以降で最小とのこと。

つまり、変わる余地は十分にあるということです。

 

 

浜松から変えられること

静岡県は今、はっきりとした課題を抱えています。

  • フルタイム賃金格差:全国最下位
  • 女性賃金:男性の約7割
  • 経済分野:全国下位

しかし裏を返せば、改善余地が大きい地域とも言えます。

ひと昔前の茨城県のスローガンを借りるなら、静岡県の経済分野のジェンダー・ギャップは「のびしろ日本一」なわけです。

 

企業・地域としてできることは明確です。

  • 職種分離の見直し(女性の現場・技術職進出)
  • 管理職登用の強化
  • 育児とキャリアの両立支援
  • 男女ともに柔軟な働き方の導入

そして何より重要なのは、「構造の問題として認識すること」です。

 

 

最後に、浜松の企業として

私たちのように浜松に根ざす企業だからこそ、この課題は「他人事」ではありません。

現場のリアルを知っているからこそ、働き方・ユニフォーム・職場環境の改善を通じて、少しずつでも変えていくことができるはずです。

浜松から、働き方を変える。
その一歩は、すでに始まっています。

 

まずは、お気軽にお問い合わせください。

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