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ここ数年減り続けている「Made in China」衣料
最近、洋服の品質表示タグを見ていて、「以前と比べて生産国が変わったな」と感じることはありませんか。
それはユニフォーム業界も同じで、以前は「Made in China」の表示がほとんどだった作業服ですが、ここ数年はベトナム・バングラデシュ・ミャンマーなど、さまざまな国名を目にする機会が増えています。
実はこの変化は感覚だけではありません。

(出所:日本繊維輸入組合が公開しているデータを基に割合をグラフ化したものです)
2025年、日本が輸入する繊維製品に占める中国からの輸入シェアは、統計開始以来初めて50%を下回りました。
10年前と比較すると、12.8ポイントも下がっているのが分かります。
長年、日本のアパレル産業を支えてきた中国一極集中の時代が、大きな転換点を迎えていることを示しています。
私たち作業服業界でも、この流れを数年前から肌で感じていました。
メーカーの新商品を見るたびに、生産国が少しずつ変化し、中国製ではない商品が年々増えているのです。
今回は、この変化が起きている理由と、作業服だからこそ生産国が重要になる理由についてご紹介します。
タグを見るとわかる、生産国の変化

以前の作業服は、中国で縫製・生産されるものが圧倒的でした。
もちろん現在でも中国製の商品は多くありますが、最近ではタグを見ると、ベトナム・バングラデシュ・ミャンマー・カンボジア・インドネシアなど、東南アジア各国の表示を見かけることが珍しくありません。
メーカーによっては同じシリーズでも、生産時期や品番によって製造国が異なることもあります。
普段は気にしない方も多い生産国のタグですが、実はその一枚には世界のものづくりの変化が表れているのです。
衣類の生産は中国から東南アジアへ。なぜ生産国を分散するのか

「中国製が減った」と聞くと、人件費が高くなったからと思われる方も多いでしょう。
もちろんそれも理由の一つです。
しかし現在、メーカーが生産拠点を分散させている最大の理由は、それだけではありません。
近年は、
- 日中関係をはじめとした国際情勢の変化
- 米中対立による貿易摩擦
- 世界各地で起こる地政学リスク
- 新型コロナ禍で経験した工場停止や物流の混乱
- 海上輸送コストの高騰
など、企業が想定しなければならないリスクが以前よりも増えています。
一つの国だけに生産を集中させていると、その国で何か問題が起きた際に商品の供給そのものが止まってしまう可能性があります。
だからこそ現在は、一つの工場だけに依存するのではなく、複数の国・複数の工場で生産する「サプライチェーンの分散」が重要視されています。
これは単なるコスト削減ではなく、「必要な時に商品を届け続ける」というメーカーの責任を果たすための取り組みでもあります。
作業服は一般アパレルとは考え方が大きく違う
ここで一般ファッションと作業服の大きな違いがあります。
一般的なアパレルは、トレンドやシーズンに合わせて商品が入れ替わるため、売り切れれば販売終了となることがほとんどです。
また、市場環境や生産体制の変化などを理由に再生産されず、そのまま生産終了となる商品も少なくありません。
一方で作業服は、「会社の顔」として採用されるケースが多く、一度導入すると長期間同じデザインを着用し続けます。
5年間使い続ける企業はもちろん、10年以上、場合によっては20年以上同じ制服を採用している企業もあります。
その間にも、新入社員の入社・サイズの変更・破損や摩耗による買い替えは何度も発生します。
つまり作業服は、「売ったら終わり」の商品ではなく、「長期間供給し続けること」が前提の商品なのです。
作業着の供給が止まると困るのはメーカーではなく、お客様
もし一つの国だけで生産している商品が、急な情勢変化や災害などで供給できなくなったらどうなるでしょうか。
追加注文をいただいても納品できない。
あるいは、新しく入社した社員だけ別の制服を着ることになる――。
そんな状況になれば、企業としての統一感も失われてしまいます。
特に建設業や製造業・物流業などでは、会社の制服は企業イメージを表す重要な存在です。
社員全員が同じユニフォームを着用できることは、企業ブランドや安全管理の面でも大切な意味を持っています。
そのためメーカー各社は、生産国を分散し、万が一どこかの工場が止まっても別の拠点で対応できる体制づくりを進めています。
私たち販売店も、お客様へ長く安心して着用いただくためには、こうしたメーカーの取り組みは非常に重要だと感じています。
だからこそ私たちは、流行や人気だけで商品をお勧めするのではなく、メーカーの生産体制や供給状況、商品の継続性まで見据えながら、企業の顔として長く着用できるユニフォームをご提案することを大切にしています。
品質は大丈夫?という心配について
「生産国が変わると品質も変わるのでは?」そう心配される方もいらっしゃいます。
しかし現在は、生産国が変わっても品質基準はメーカーがしっかり管理しています。
縫製工場は違っても、使用する生地や仕様、検品基準は統一されていることが多く、国内メーカーが品質管理を行っています。
もちろん工場ごとの特徴はありますが、「○○製だから品質が低い」「△△製だから品質が高い」というように、生産国だけで品質を判断できる時代ではなくなっています。
むしろ各メーカーは、長年培ってきた品質を維持しながら、安定供給できる体制づくりに力を入れています。
タグを見ると、世界の変化が見えてくる

商品外側の紙タグ、ポケットの中、脇腹の縫い目の内側のタグ・・・
食品とは異なり、あまり意識しない方も多い衣類の生産国ですが、こんな場所に記載されていることが多いです。
そこには世界経済や国際情勢、そしてメーカーの努力が詰まっています。
以前は当たり前だった「Made in China」が、今ではベトナムやバングラデシュ、ミャンマーなど、さまざまな国へ広がっています。
これは単なるコストダウンではなく、「これからも必要な時に作業服を届け続けるため」のものづくりの進化でもあります。
私たちは販売店として、お客様が何年先でも安心して追加購入できる環境を守ることも、大切な役割だと考えています。
次に作業服を手に取る機会があれば、ぜひ品質表示タグにも注目してみてください。
その小さなタグには、世界中の工場と、多くの人たちの努力、そして働く人を支え続けるための工夫が込められているのです。
タグには洗濯方法が書かれている物もありますので、こちらの記事もお見逃しなく。
浜松で作業服・ユニフォームの導入やリニューアルをご検討中の企業様は、ぜひ玉川産業へご相談ください。
業種や職場環境はもちろん、長期的な供給体制まで考慮したユニフォーム選びをお手伝いいたします。





